片頭痛
片頭痛とは、慢性頭痛の1つ。
■片頭痛の原因
頭の中の血管が強く拡張するためと考えられています。
■片頭痛の特徴
痛みの強さは日常生活に支障が出るほど激しい
国内患者数は約840万いると言われています。
片頭痛の人は脳梗塞になりやすい。(倦怠感が出てくれば要注意)
2親等以内に頭痛持ちがいることが多い。
子供の時に喘息だった人はなりやすい。
■片頭痛の正体はセロトニン
頭の片側がズキンズキンと痛む片頭痛は、肩こりがひどくない時にも起こります。
片頭痛を起こしている人の脳の血流を調べると、痛みが起きている部分の血液量が増えています。
そして、その時の血液には、『セロトニン』という物質が大量に含まれています。
このセロトニンは、傷口から出る血液を凝固させる物質です。
これが何らかの原因で血管に紛れ込むと血管を収縮させた後、必要以上に膨張させてしまうため、神経が引っ張られて痛むのです。
片頭痛のメカニズムには三叉神経が関係しています。
何らかの刺激で、セロトニンが異常に放出されると、脳の血管が収縮します。
次に、血管が急激に拡張し、血管を取り巻く三叉神経が圧迫されて片頭痛を引き起こす。
片頭痛が脈を打つのと同じリズムで「ズキズキ」と痛むのは、送られてくる血液で血管がさらに太くなるからです。
女性ホルモンの変動や疲労なども、セロトニンの異常放出の引き金になります。
また片頭痛の場合は、痛む前にものが見えにくくなったり、視界の中心部に白い光が見えることもあります。
緊張型頭痛(筋収縮性頭痛)
緊張型頭痛 | 片頭痛 | |
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どんな人が? | 誰にでも起こる | 若い女性に多い |
痛みの原因 | ・心身のストレス ・姿勢が悪い |
・ホルモンやストレスが原因とする説あり。 ・光や雑音で悪化する。 |
頻度 | ときどき~毎日 | 1ヶ月に数回 週末などのストレスから開放された時が多い |
痛む部位 | 頭の両側・後頭部 | おもに頭の片側 |
痛みのパターン | 締め付けられるような圧迫感 | 脈拍に合わせてズキンズキンと痛む |
痛みの程度 | 家事や仕事はできるが、集中できない | 痛みで起きていられない |
運動・ストレッチ | 体を動かしてもひどくならない。 または、軽くなる。 ストレッチなどで楽になる |
体を動かすと、痛みがひどくなる。 ストレッチなどでひどくなる。 |
嘔吐 | なし | あり |
対策 |
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以前は筋収縮性頭痛といわれていましたが、筋肉の収縮を伴うタイプと伴わないタイプがあり、緊張型頭痛といわれるようになりました。
緊張型頭痛は、頭を支える首の後ろ側の筋肉が疲労することにより、血流が低下するのが原因だとされています。
目の疲れ(眼精疲労)
「目の疲れ」と「眼精疲労」が別のものだということをご存知ですか?
一晩ぐっすり眠れば目の疲れが取れるのが「疲れ目」、一方、休憩をとっても目の痛みや頭痛などの症状が残ったり、回復したと思ってもすぐにまた疲れが出てくるのが「眼精疲労」です。
特に最近は、パソコンの普及により目を酷使する人が増え、仕事だから、とかゲームが面白いからもう少し、などと目が疲れていても休むことをせず、結果的に知らぬ間に「眼精疲労」に発展していることが多いのです。
■疲れ目(眼精疲労)の原因
厚生労働省の「平成10年技術革新と労働の実態調査」によるとパソコンを用いた作業で疲れを訴える人が増えたと認識している事業所は全体の約34%、さらに全体の9割を超える人が目の疲れを訴えているそうです。
そもそも人間が情報を獲得する最も重要な部分は目です。言葉によるコミュニケーションが全体の5%であるのに対し、視覚での情報獲得はそれをはるかに上回る8割超えといわれています。
それは仕事場に留まらず、パソコン・テレビ・ビデオ・携帯電話や本・雑誌などにより私たちの生活そのものが目から入ってくる情報で満ち溢れ、視覚により情報を得ない日は皆無に等しい状態からも明らかです。
また夜型生活の人々が増えたことで、本来ならば日中に酷使した目を休めるための睡眠時間が大幅に削られている状況も、目の疲れを感じるようになった大きな原因といえるでしょう。
■背骨の歪みが原因ということも多いのです。
背骨のゆがみにより頭の後ろの骨と頭の1番上の骨が圧迫されると目の神経に負担がかかり眼精疲労を起こします。
更に自律神経に負担がかかると、脳が疲労をおこし、五感の内ひとつの視覚に影響します。
また、長い間、目を酷使すると神経が緊張し、呼吸が浅くなり、骨格の歪みを発生させ、身体全体に影響を与えます。
■ストレートネックが眼精疲労を引き起こす
長時間のパソコン作業や携帯を操作することで、ストレートネックになりそれが原因で慢性的な眼精疲労になるケースが増えています。