突き指は発生率が高く、軽いものと判断されがちですが、実際は捻挫だけではなく靭帯や腱の断裂、ひどいものでは脱臼や骨折を起こします。
主に指先に強く物が当たることにより靭帯や腱、骨に外力が加わります。
球技に多くみられ、指先にボールが当たり指が伸ばされた時や、ラグビーなどコンタクトスポーツではユニフォームなど衣服に指が巻き込まれ、捻りが加わります。
それにより靭帯や腱、骨が牽引され断裂や付着部の骨が剥れる裂離骨折を引き起こすことがあります。
突き指は「引っ張ると治る」とされていますが、実際はとても危険な行為となり、引っ張ることにより靭帯や腱の部分断裂などを悪化させる可能性が高くなります。
そうなると関節の変形を残してしまったり、靭帯が緩くなり再受傷をしやすくなってしまいます。
裂離骨折や伸筋腱の断裂を伴うマレットフィンガー(槌指・つちゆび)では放置してしまい、治癒が悪くなり、第1関節が曲がったまま伸ばせなくなることがありますので、たかが突き指とあなどらず、早期の適切な治療が大切です。