「目の疲れ」と「眼精疲労」が別のものだということをご存知ですか?
一晩ぐっすり眠れば目の疲れが取れるのが「疲れ目」、一方、休憩をとっても目の痛みや頭痛などの症状が残ったり、回復したと思ってもすぐにまた疲れが出てくるのが「眼精疲労」です。
特に最近は、パソコンの普及により目を酷使する人が増え、仕事だから、とかゲームが面白いからもう少し、などと目が疲れていても休むことをせず、結果的に知らぬ間に「眼精疲労」に発展していることが多いのです。
■疲れ目(眼精疲労)の原因
厚生労働省の「平成10年技術革新と労働の実態調査」によるとパソコンを用いた作業で疲れを訴える人が増えたと認識している事業所は全体の約34%、さらに全体の9割を超える人が目の疲れを訴えているそうです。
そもそも人間が情報を獲得する最も重要な部分は目です。言葉によるコミュニケーションが全体の5%であるのに対し、視覚での情報獲得はそれをはるかに上回る8割超えといわれています。
それは仕事場に留まらず、パソコン・テレビ・ビデオ・携帯電話や本・雑誌などにより私たちの生活そのものが目から入ってくる情報で満ち溢れ、視覚により情報を得ない日は皆無に等しい状態からも明らかです。
また夜型生活の人々が増えたことで、本来ならば日中に酷使した目を休めるための睡眠時間が大幅に削られている状況も、目の疲れを感じるようになった大きな原因といえるでしょう。
■背骨の歪みが原因ということも多いのです。
背骨のゆがみにより頭の後ろの骨と頭の1番上の骨が圧迫されると目の神経に負担がかかり眼精疲労を起こします。
更に自律神経に負担がかかると、脳が疲労をおこし、五感の内ひとつの視覚に影響します。
また、長い間、目を酷使すると神経が緊張し、呼吸が浅くなり、骨格の歪みを発生させ、身体全体に影響を与えます。
■ストレートネックが眼精疲労を引き起こす
長時間のパソコン作業や携帯を操作することで、ストレートネックになりそれが原因で慢性的な眼精疲労になるケースが増えています。