別名ランナーズ・ニーと呼ばれ、長距離選手やマラソンの愛好家の方に多くみられます。
腸脛靭帯は股関節から大腿部の外側を通り、膝に終わります。
膝を外側に向かせ、過度に内側に入らないようにする働きと、膝の曲げ伸ばしに働きます。
本来曲げるためと伸ばすための筋肉はそれぞれ違った筋肉により行ないますが、腸脛靭帯は1つの筋肉で曲げ伸ばしをし、相反する両方の働きをするためより大きな負担がかかることになります。
腸脛靭帯は膝近くで大腿骨外側上顆という骨の高まりを乗り越えて付着するため、膝の曲げ伸ばしをすると、この骨の高まりの上を腸脛靭帯が移動し、靭帯と骨の間で摩擦が生じます。
膝の曲げ伸ばしが過度に繰り返されることにより摩擦が強くなり症状が出ます。
ランニングは長時間、膝の曲げ伸ばしが行なわれ、腸脛靭帯も損傷を受けやすくなることから、ランナーズ・ニーと呼ばれています。